目次
はじめに ── 「ツールを入れたはずなのに、動かない」
SaaSを契約し、クラウドを導入し、AIも試した。──それでも現場が動かず、経営指標が微動だにしない。
もし心当たりがあるなら、本記事で触れる 3つの落とし穴 を踏んでいる可能性が高い。回避策は意外にもシンプル――“UIをLINE一枚に集約する” という逆張りだ。
落とし穴① 「覚えることが多すぎる症候群」
症状 | ツール導入後も紙・Excelが併存。「新人に教える時間」が増え、現場の反発が強い。 |
---|---|
原因 | UIが乱立し、操作訓練にコストがかかる。ユーザーは“学習負債”に疲弊。 |
LINE中心主義の解決策 | 学習コスト=0秒 にする。 ・既読アイコン→進捗確認 ・スタンプ→承認フロー ・写真送信→OCR入力 新UIを増やさず、LINEの既存習慣を業務へ転用 |
落とし穴② 「データが経営ダッシュボードに届かない病」
症状 | 日々の入力はされるが、KPI更新は週次・月次止まり。意思決定が遅れる。 |
---|---|
原因 | 現場入力→中間CSV→人手ETL→BI…と階層が多すぎリアルタイム性ゼロ。 |
LINE中心主義の解決策 | LINE入力→Webhook→ERP/API→BI を1パスで直結。 ・在庫「−1」で即ダッシュボード反映 ・売上速報がリアルタイム通知 “数字が動く感触”が現場の当事者意識を高める |
落とし穴③ 「PoC疲れ & 予算蒸発スパイラル」
症状 | PoCを繰り返すが定着せず、追加費用だけが膨らむ。ROIが不明確。 |
---|---|
原因 | “全部入り”を一気に作り、現場フィットしないまま拡張費用が先行。 |
LINE中心主義の解決策 | MVP×スプリント改善を徹底。 1. LINE UXモック(1日) 2. プロトタイプ(1週) 3. 3日現場テスト→隔週改善 小さく始め学習ループを速く回すことでROIを毎スプリント可視化。 |
成功へのロードマップ(チェックリスト付)
フェーズ | 主要タスク | 合格基準 | チェック |
---|---|---|---|
初動 | 現場が抱える1業務 を選定 | 「面倒」と言われている作業1つだけ | □ |
UX確定 | LINE紙芝居でタップ→返信フロー描写 | 5人中4人「これなら使える」 | □ |
PoC | GAS/MakeでBotを実装 | 送信→5秒以内に返信 | □ |
スプリント1 | 現場10名で1週間運用 | 紙・Excel入力ゼロ達成 | □ |
拡張決定 | 経営指標と連動確認 | BI上でKPI即時更新 | □ |
事例ダイジェスト
業種 | DX前 | LINE中心DX後 | 成果 |
---|---|---|---|
建設日報 | A4手書き→月末集計 | 写真+スタンプ→即PDF | 報告作業▲70% |
飲食予約 | 電話・Instagram DM | 予約URL→自動リマインド | 当日キャンセル▲45% |
小売在庫 | 棚卸し月1回 | QR読取→在庫Bot返信 | 棚卸し時間▲40% |
まとめ ―― UIは一枚、裏側は宇宙
- 学習コスト0秒でツール疲れを消す
- リアルタイムKPIで意思決定を加速
- MVP+スプリントでPoC疲れを防ぐ
“LINE中心主義” はDXの3大落とし穴を同時に塞ぐ万能シールド。
無料ヒアリングで自社の落とし穴を診断
30分 Zoom/資料不要。まずは雑談から始めませんか?