「LINEだけ」で始めるDX入門ガイド

目次

1. なぜ “LINEだけ” なのか?

  • 国内 MAU9,700 万人・利用率 93 %──メールを超えた生活インフラ。
  • 従業員も取引先も “すでに使っている” ため 学習コスト=0秒
  • 認証・プッシュ通知・ファイル送受信など 業務に必要な UX を標準搭載

✔ キーコンセプト

UI は一枚、裏側は自由
操作画面を増やさず、ERP/会計 API/AI など複雑系はすべて裏で束ねる。


2. まず “業務1コ” だけ選ぶ

スモールスタート領域効果の目安必要機能
予約管理(飲食・サロン)電話 30 % 減/無断キャンセル削減予約フォーム URL・自動リマインド
在庫確認(倉庫・小売)棚卸し時間 40 % 短縮QR 取り込み・在庫数返信
申込書 OCR(営業事務)手入力ゼロ/入力ミス撲滅写真送信 → テキスト抽出

コツ:

  1. 現場が「面倒」と感じる作業 を 1 つだけ選ぶ。
  2. 効果が数字で見える(時間・ミス・コスト)ものを狙う。

3. LINE DX 導入5ステップ(最短3週間)

ステップ期間やること成功のポイント
① UX モック1 日紙芝居 or Figma で「タップ→返信」フロー決定“これなら使える” を現場で確認
② プロトタイプ1 週GAS・Make などで最低限動く Bot を作成5 秒ルール:送信→返信 5 秒以内
③ 現場テスト3 日限定ユーザーで実運用バグより “使い勝手” フィードバック重視
④ 改善スプリント1 週余計なボタン削除・文言調整UI 変更より裏側強化を優先
⑤ 全社展開権限設定・マニュアル 1 枚配布マニュアルはスクショ+矢印で十分

4. 必要コストとリソース

項目方法目安コスト
Bot 開発社内 GAS/外注 PoC10〜30 万円
外部 DBAirtable/Supabase 等無料〜数万円
保守月額サポート or 内製5,000 円〜

ポイント:PoC(概念実証)= “壊れても困らない規模” で走らせ、ROI を確認してから本投資へ。


5. よくある質問(FAQ)

QA
LINE は業務にカジュアルすぎない?権限グループ・IP 制限・監査ログで企業利用に対応できます。
既存システムと連携できる?Webhook→オーケストレータ経由でほぼ何でも API 接続可能です。
私用 LINE と混同しない?公式アカウント+業務専用リッチメニューで明確に区別します。

6. 今日からできる “最初の一歩”

  1. 現場ヒアリング:「一番面倒な作業は?」を3人に聞く。
  2. LINE グループ開設:「DX 試験運用」チャットを作る。
  3. 超簡易 Bot を GAS で作り、写真送信→「受け取りました!」と返すだけの体験を共有。
  4. 5 秒以内に返事 が来る UX を見せて盛り上げる。
  5. 「これイケる?」と声が上がったら 正式プロトタイプ を発注。

7. まとめ ―― LINE 一行が DX レバーになる

  • UI を増やすほどコストが増える。
  • 学習ゼロ秒=導入障壁ゼロ。
  • 数字がリアルタイムで動くと、人も動く。

「LINEだけ」で、まずは “業務1コ” を変えてみませんか?

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